みなさんは「マイボトル」を持っていますか?最近は、カフェで自分のカップやタンブラーを持参する人をよく見かけます。
そこで今回の記事では、
・改めてマイボトル運動の必要性
・カフェでの取り組み事例や実際の値引き一覧
・意外な場所でのマイボトル運動
についてご紹介していきます。ぜひご一読ください!
近年、プラスチックゴミの削減が叫ばれていることは、みなさんもご存じかと思います。実際に様々な会社や団体がエコ活動に取り組んでいます。そのために、少し前から「マイ◯◯」というものが流行っています。マイバッグ・マイ箸・マイコップなどがありますが、マイボトルもそのうちの一つです。
エコの取り組みとして、プラスチックの「リサイクル」も当然重要ですが、そもそも「削減する・使わない」ということも必要なのではないでしょうか?
環境学者の高田秀重教授(東京農工大)は、「3R」、削減(Reduce)・再使用(Reuse)・リサイクル(Recycle)に、「断る・拒否する(Refuse)」を加えた「4R」を提唱しています。
そもそも環境に良くない製品やサービスを使わないという姿勢が求められます。そういった視点からも、マイボトルを持ち歩くことは、みなさん一人一人の「意思表示」なのかもしれません。
このサイトでもマイボトルを持ち歩く方のために、「水」を給水スポットできる日本初のアプリ「mymizu」を紹介する記事を書かせていただきました。そこで今回は、特にカフェでのマイボトル運動を紹介します。環境に良いのはもちろん、純粋に節約できるのも嬉しいですよね。
さて、マイボトル運動を推進するために、マイボトルを促進しているカフェも多くあります。調べてみましたので、一覧でご紹介します。
カフェ | マイボトル持参
による値引き |
活動の目的
(公式HPより抜粋) |
上島珈琲店 | 50円 | ー |
タリーズコーヒー | 30円 | 資源節約の協力へのお礼 |
エクセシオールカフェ | 30円 | 資源節約の協力の感謝 |
カフェ・ド・クリエ | 30円(テイクアウト時) | 資材軽減とテイクアウト促進のお礼 |
スターバックスコーヒー | 20円 | 資源節約の協力へのお礼 |
(2020年2月記事執筆時点)
お気に入りのカフェがあれば、ぜひマイボトルを持って、カフェに足を運んでみましょう。お得にコーヒーを飲むこともでき、エコにも良い取り組みができます。
またマイボトル運動だけではなく、エコ活動全体に対して積極的に取り組んでいる印象を持つのは、スターバックスコーヒーとタリーズコーヒーです。
みなさんご存知「スタバ」は、リーディングカンパニーとして様々な環境活動に取り組んでいます。
マイタンブラーの持参による施策だけでなく
・全世界の店舗での使い捨てプラスチックストローの撤廃
・コーヒー豆かすの再資源化
・再生材比率60%の内装ボードを使用した店舗
・環境配慮型配送車両やモーダルシフトの導入
なども行なっています。環境面においても、非常に強いリーダーシップを発揮しながら取り組んでいる印象です。
タリーズコーヒーでは、特に店舗で使用する製品にこだわっています。
例えば、ストロー。
環境に良いとされるバイオマスプラスチックを25%配合したストローを使用しており、長さも3センチ短くしています。こうしたことにより、
・化石資源への依存度の低減
・資源循環性の向上
・CO2の排出の削減
につながっており、近い将来「紙ストロー」になるかもしれませんね。
また紙ナプキンは、コーヒー豆を焙煎する際に取り除かれる種皮「シルバースキン」を配合し再資源化。コーヒー豆かすは、名刺や封筒などの紙製品にも一部再利用しており、店舗でのモノに対して積極的に環境活動へ取り組んでいます。
マイボトル運動はカフェでの取り組みが目立ちますが、実は意外なところでも広がっていることをご存知でしょうか?
それは、コンビニや大学、スポーツ観戦時のスタジアムといった場所です。
例えば、ローソンの「マチカフェ」ではマイボトルを持参すると「10円引き」になります。もともとのドリンク代が安いので、この「10円」でも嬉しい値引きです。
また、東京都市大学横浜キャンパスのカフェテリアでも、同様にマイボトル運動をしています。
このキャンパスは、通称「エコ・キャンパス」として、日本の大学では初めて「国際環境規格ISO14001」の認証を受けました。
そしてサッカーや野球のスタジアムでも、マイボトル運動を促進した取り組みをしています。みなさんが応援するクラブにも、マイボトル運動の取り組みがあるかチェックしてみてもいいかもしれませんね。
中には、ビールを100円引きするスタジアムもあります。非常に嬉しいですよね。
ここまでカフェでのマイボトル運動についてご紹介してきました。
かんたんにまとめます。
・マイボトル運動はこれからの環境を考えてもやはり必要
・様々なカフェで値引きを行なっている
・特に「スタバ」や「タリーズ」ではエコ活動に積極的
・コンビニや大学、スタジアムでもマイボトル運動が行われている
一人一人の行動は小さいかもしれませんが、小さな行動の積み重ねでしか大きくなりません。ぜひみなさんも、環境にもお財布に優しい「マイボトル運動」に参加してみましょう!
(ライター:サイトウケイ)
参照記事:
・プラごみ「リサイクル」ではなく「徹底削減」が最優先だ! その理由