コラム省エネ

11月はエコドライブ推進月間!地球にもお財布にも優しい「エコドライブ」を始めよう!

2020.11.04

みなさんは車を運転されますか?

普段、何気なく乗っている車の使い方を見直すと、環境負荷の低減とコストダウンを一緒に実現することが出来ます。

11月は行楽シーズンで車に乗る機会が増えることもあり、「エコドライブ推進月間」に指定されています!この機会に個人や組織で出来るエコドライブについて考えてみましょう。

そもそも“エコドライブ”とは?

エコドライブとは、「環境に配慮した自動車使用」のことで、ドライバー一人一人がゆとりを持った運転を心がけることで、環境・人にとって安心で安全な社会を目指す取り組みです。

警察庁、経済産業省、国土交通省、環境省から構成されるエコドライブ普及連絡会が中心となって2003年から取組みを推進しています。エコドライブ普及連絡会では、エコドライブを実施するドライバーの参考となる効果指標を示した「エコドライブ10のすすめ」を2020年に更新しました。

エコドライブ10のすすめ【2020年版】

1. 自分の燃費を把握しよう
2. ふんわりアクセル「eスタート」
3. 車間距離にゆとりをもって、加速・減速の少ない運転
4. 減速時は早めにアクセルを離そう
5. エアコンの使用は適切に
6. ムダなアイドリングはやめよう
7. 渋滞を避け、余裕をもって出発しよう
8. タイヤの空気圧から始める点検・整備
9. 不要な荷物はおろそう
10. 走行の妨げとなる駐車はやめよう

また、環境省ではエコドライブを習慣化するための具体的な方法を示した「エコドライブ実践ツール」を個人向け企業向けにそれぞれ公開しています。わかりやすいステップで示されているため、誰でも気軽にエコドライブを始めることが出来ます。

企業がエコドライブ活動に取り組むメリット

エコドライブのそもそもの目的は、地球温暖化や大気汚染の原因となる二酸化炭素や排出ガスの削減です。しかし、企業や組織がエコドライブ活動を行うことには他にも様々な利点があります。

①燃費の把握、コスト削減

会社で使用する車の燃費や走行距離を把握し、ドライバーが燃費を意識した走行を心掛けることで、車の過剰な利用防止やガソリン代の節約に繋がります。

②車の適正管理、事故防止

日常的に車の点検・整備を行うことで、車両を長く大切に使うことが出来ますし、事故防止にもつながります。

③各種認証制度への対応

ISO 環境シリーズやエコアクション21、運送事業者向けのグリーン経営認証などの認定を受けるための1つの要因になります。

④CSRの実践

企業・団体としてのCO2排出量の変化や、エネルギー使用量をデータとして管理することで、改正省エネ法への対応や、消費者へのイメージアップを図ることが出来ます。 

エコドライブ活動コンクールと企業の取り組み事例

エコドライブに関する優れた取組みを行っている事業者および団体を選ぶ『エコドライブ活動コンクール』が公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団によって毎年開催されています。コンクールはトラック・バス・タクシーなどの運輸事業者を対象とした事業部門、それ以外の一般事業者を対象とした一般部門、および独自の取り組みをしている様々な団体向けのユニーク部門の3つがあります。

国土交通大臣賞、環境大臣賞にノミネートされた最優秀事業者や入賞した事業者の取り組み事例は優秀取組事例集として公開されていますので、

地方自治体でのエコドライブキャンペーン

「エコドライブ推進月間」に合わせて、地域ごとのキャンペーンも行われています。たとえば豊中市では、ガソリンの給油量を記録して申請したり、エコドライブ講習に参加したりすると、地域通貨がもらえるキャンペーンを実施中です。

また京都府では『エコドライブマイスター』という制度を設け、府内の事業者に攻守会を実施したり、アイドリングストップ啓発の運動をしたりと、地域一体となってエコドライブを進めています。

持続可能で快適な車の活用を!

現代の暮らしに自動車は欠かせません。けれど、その便利さは様々な犠牲の上に成り立っているのも事実です。

組織や個人ひとりひとりが、その影響や適切な使い方を考えて、正しい使い方をすることが持続可能で豊かな暮らしへの第一歩です!

(ライター:鈴木さやか)

 

 

 

<参考資料・記事>

・「「エコドライブ10のすすめ」を改訂しました」(経済産業省)
・「エコドライブ実践ツール|COOL CHOICE 未来のために、いま選ぼう。」(環境省)
・「企業が取り組むエコドライブ活動とは?」(エコドライブポータルサイト・レクーメディア)
・「コンクールとは|エコドライブコンクール」(公益財団法人 交通エコロジー・モビリティ財団
・「とよなかチャレンジ-70」(Travalyst)
・「京都・セーフティ&エコドライブキャンペーンの取組について」(京都府)


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