水質保全

無添加石けんや洗剤のメリットとは?環境問題や会社について解説!

2020.10.19

みなさんは、無添加素材の石けんや洗剤を使用していますか?実は、肌に良いだけでなく、環境やエコのためにも使用する価値があります。

今回は、

●合成洗剤の意味と環境問題
無添加石けんや洗剤のメリット
●実際の商品や提供する会社

について、くわしく解説していきます。普段はあまりこだわっていないという方も、無添加石けんや無添加洗剤の良さがわかれば、ぜひ明日から導入を検討してみてもいいかもしれませんね。

石けんや合成洗剤の定義と環境問題

まず始めに、無添加石けんや合成洗剤といったものが、どういう意味なのかを理解することが重要です。

消費者庁によると、合成洗剤とは「界面活性剤又は界面活性剤及び洗浄補助剤その他の添加剤から成り、(略)」と定義しています。やや難しい単語が並んでいますが、界面活性剤とは、石けんや洗剤、医薬品、化粧品、食品など幅広い用途で使用される化学品のこと

そして界面活性剤の中にも、天然と合成のものがあり、ここが石けんと合成洗剤の違いとなります。結論から言えば、「合成」界面活性剤に、地球環境に有害な物質が含まれているのです。

「無添加」という言葉に注意

「無添加」という名称を使っている洗剤や石けんは、数多くありますが、「裏」がある場合があるので注意が必要です。

「裏」というのは、あくまで蛍光剤、漂白剤、着色料といった成分は無添加であるが、それ以外の化学成分は入っているかもしれない、ということです。

これらは商品の表示成分を見れば、簡単にわかります。いわゆる「無添加」をうたう商品の中にも、酸化防止剤・着色料・香料・合成界面活性剤といった成分が入っているため、自分の目で見て確かめることが大切です。店頭で、商品の裏の成分を見てみると、おそらく「界面活性剤」という表記がある商品が多いかと思います。

ただ、一点触れておきたい点は、化学製品は必ずしも「悪」ではないということです。先ほど説明した界面活性剤には、次のような働きがあります。

●汚れを落とす洗浄力を高める
●泡立てを良くする
●混ざり合わないものを混ぜる親油性を高める

など、その他にも多くの効果があり、界面活性剤は、戦後の世界において、目覚ましいスピードで成長・発展してきた化学品ということも事実です。それぞれの製品に、どのような特徴があるのか、それが自分の価値観と合っているのか、考えて照らし合わせることが求められます。

無添加石けんや無添加洗剤のメリット

しかし、現代では、地球環境に配慮する必要があります。そんな中で、普段は気にしていない方も、化学成分を含まない無添加の洗剤、シャンプー、コンディショナーなどを検討してみる価値はあるかもしれません。

無添加石けんや洗剤のメリットは、次のようなものが挙げられます。

●地球に優しい(水質汚染を防ぐ)
肌が弱い方や、子どもからお年寄りまで安心して使える
●必要以上に皮脂を洗わなくて済む

自分の肌や、私たちの地球のことを想ったとき、無添加の製品を使用する選択肢というのがあってもいいのかもしれません。

無添加石けんや洗剤などの製品を提供する会社

実際に使用している方もいるかもしれませんが、安心できる無添加の石けんや洗剤を提供する会社を紹介していきます。

シャボン玉石けん株式会社

シャボン玉石けん株式会社では、会社の名前通り「シャボン玉せっけん」を提供しています。1910年創業の老舗であり、無添加石けんのパイオニアでもあります。

実は、始めは合成洗剤を売っており、利益もそれなりにあったようです。しかし、先代の社長自らが無添加石けんによって、自身の発疹が治り、切り替えたそうです

しかし、当時の世間には、無添加石けんはなかなか受け入れられず、売り上げは100分の1となり、従業員もわずか5人にまで減ってしまいました。それでも様々な努力の結果、今の立ち位置を確固たるものにしているのです。

シャボン玉石けんは、こうしたストーリーに惹きつけられるだけでなく、もちろん製品の質も確かなものです。シャボン玉石けんの「無添加」は、石けん成分だけであり、製法にもこだわって作られています。

くわしい製法や特徴を知りたい場合には、下記の動画で確認することもできますよ。

 

ミヨシ石鹸株式会社

次に紹介するのは、ミヨシ石鹸株式会社ミヨシの商品も、実際に使用している方は多いかもしれません。

ミヨシの無添加石けんも、「本当の無添加」を追い求め、水と石けん素地だけで作られています。そして、取得している認証から、環境にもきちんと配慮していることがわかります。取得している認証とは、次の3つです。

●RSPO認証
UL認証
●FSC認証

RSPOとは、「持続可能なパーム油」を促進する非営利組織「持続可能なパーム油のための円卓会議」のことであり、2012年よりビジョンを共有しています。

UL認証というのは、国際的な認証であり、CO2削減に効果があるといわれているバイオマス容器を積極的に使用しています。

また、環境に優しいパッケージなどを使用している製品に与えられるFSC認証。製品の質に伴うように、こうした実績があるのも、安心感や信頼に繋がりますよね。

オフィスや会社でも積極的に導入しよう

今回は、無添加石けんや無添加洗剤について解説してきました。

すでにお伝えした通り、合成洗剤が必ずしも悪いわけではなく、もちろん規定の基準を満たして商品化されています。つまり、界面活性剤による環境へ悪影響を及ぼすリスクは改善されてきていますが、やはり環境配慮の文脈で言えば、無添加の製品に勝るわけではありません。ぜひ、今回の内容で無添加石けんや洗剤の良さを知り、みなさんのオフィスやお店、そして家庭で使ってみてはいかがでしょうか。

(ライター:サイトウケイ)

 

<参考記事・サイト>


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