日本では、1995年を「ボランティア元年」と呼んでいますが、それ以降、災害ボランティアのみならず、森林ボランティアなどの地球環境を守る活動が増えていることをご存知でしょうか。今ではネットで検索をすれば、様々なボランティア活動を知れたり、自ら参加する機会を得ることが可能です。
今回は、私たちの地球環境を守っていくためのボランティアについて、そもそもの参加方法や活動事例、情報サイトなどを紹介していきます。
活動に参加できなくても、参考になる点があるはずですので、ぜひご一読ください。
そもそも、一口に「環境系のボランティア」といっても、どのような種類があるでしょうか。例えば、次のような「◯◯ボランティア」が挙げられます。
●環境保護(植林・生物多様性・水辺など)
●清掃・クリーンアップ
●自然災害
●農業村おこし
こうしたボランティアは、それぞれの活動が独立しているわけではなく、相互に影響し合っています。自分がどういった内容に興味があるのか、実際に考えてみましょう。そして、ボランティア内容だけでなく、関わり方や活動手段にも様々な種類があります。
環境ボランティアと聞くと、「実際に森などへ行き、植林の手伝いをする」「海や川でゴミ拾いをし、きれいにする」といったイメージを抱く方も多いのではないでしょうか。もちろん、自分の体を動かすことも、とても貴重な機会です。
しかし中には、「体力に自信がない」「身体上の理由からできない」という場合もあるかもしれません。環境ボランティアへの関わり方は、体を動かすことだけではありません。
●事務局の運営スタッフとして働く
●自宅からweb作業などを請け負う
●研究や開発に携わる
●単発でイベントやセミナーの手伝いをする
こうして考えると、誰にでも出来ることがありそうですよね。ぜひ自分に合う方法は何か、できることは何か、考えるきっかけにしてみましょう。また、こうした環境ボランティアへ参加する手段として、一個人として自ら参加することもできますし、地域活動として、企業や労働組合として、参加することも可能です。
そして次に、具体的な取組事例や活動事例を紹介していきます。
興味のある方は、これを機に直接アクションをとってもいいですし、気になる活動があればチェックしてみてもいいかもしれません。
一つ目に紹介するのは、村おこしNPO法人ECOFF(えこふ)。
主に、農林漁村でのボランティア機会の提供を行なっています。都会の人と田舎の農林漁村をつなげ、田舎を元気する村おこしへと発展させていく、そんな想いで2010年に立ち上げられ、「地域活性化を、誰でも参加できるものにする」を使命に、様々なボランティアの機会が提供されています。
北は北海道から南は沖縄まで、数多くの農村や島での、村おこしボランティアの実績があり、メディア掲載も多数されています。各地域の新聞やメディアに取り上げられるということは、それほど注目度が高く、かつ地域への貢献度が高いと言えるのではないでしょうか。
約10日間の期間を、参加者全員で過ごすスケジュールとなっています。参加者の多くは大学生が多いようで、地方や田舎に興味がある方は、ぜひ検討してみましょう。もちろん社会人の方でも参加可能です。
activoは、株式会社activoが運営する、国内最大級のボランティアの募集サイトです。
「ボランティアに興味あるけど、どんな募集があるのかわからない」「自分の行きたいエリアにボランティアの機会があるのか知りたい」など、こうした疑問がある際に、便利に利用できます。
活動場所から検索することもできれば、ボランティアの種類、対象者、社会問題といった様々な検索切り口から、調べることが可能です。身近な地域や興味のある内容のボランティア機会を知りたい場合には、ぜひとも使いたいサイトですね。
2007年に設立された一般社団法人more trees。この団体は音楽家・坂本龍一氏が代表を務める森林保全団体で、地球環境を正常に保つため、生物多様性を守るため、国内外の森林保全ボランティアや、森林を訪れるツアーの企画・開催などに取り組んでいます。
しかし、非常に興味深い点は「今すぐできること」の内容で、情報発信をしている点です。
前述した通り、実際にボランティアへ参加するのは「ハードルが高い」と感じる人は多いでしょう。そういった方でも、私たちができることとして、more treesでは、次の5点を挙げています。
「あなた(個人)にできること」
●クレジットカードや口座から寄付する
●クリック募金(1日1クリック、1円の募金に)
●ポイントでの寄付
●古本や洋服などの不用品を寄付
●亡くなった方の遺産を寄付
クリック募金やポイントでの寄付は、非常に珍しいですよね。1クリックだけで役に立てたり、ポイントでの寄付ができるなら、「やってみよう」と思う方も多いかもしれません。
また遺産という視点も、なかなか思いつきませんよね。more treesの活動が面白いと思ったら、ぜひサイトを見てみてくださいね。
最後に、今回の記事をかんたんにまとめてみます。
●環境系のボランティアにも、数多くの種類がある
●体を動かすだけでなく、自分に合った関わり方ができる
●村おこしをメインに取り組む活動もあれば、自分でサイト検索もできる
●クリックやポイントで募金するなど、今すぐ出来ることもたくさんある
環境ボランティアというのは、実は、多くの機会が身近に転がっています。今までは「ハードルが高い」と感じていた方も、今回の記事で「できることがあるかもしれない」もしくは「こういう内容なら興味あるかも」と思ったかもしれません。
ぜひ、まずは自分ができることから挑戦していきましょう!
(ライター:サイトウケイ)
<参考サイト・記事>