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お家で出来る環境教育!オンライン講座「Stay at home, Eco at home」開催レポート

2020.07.22

お家で出来る環境教育!オンライン講座「Stay at home, Eco at home」開催レポート

2020年月6月25日、未来を創る組織のエコシフトを支援するOperation Green主催のオンライン講座の第7回を行いました!

日本の環境教育を最前線でリードしてきたトップランナーである今回の講師は、日本シェアリングネイチャー専務理事 三好直子氏と株式会社Sanagy代表・菊池佳氏。今回は「環境教育」をテーマに、お家でも五感を使い自然を感じることが出来る「ネイチャーゲーム」について実践を交えて教えていただきました!

五感を研ぎ澄まし自然を感じる暮らし!この講座で学んだ3つのポイント

1. 環境問題を知る機会は多いけれど、身近に感じられないことも多い。
「なぜ環境を大切にしなけらばならないのか?」を直感的に理解する子どもを育てるのがネイチャーゲーム

2. ネイチャーゲームで大切なのは、五感を使い自然をしっかり観察し満喫すること。この原則は山や海ではなくても、マンションや一軒家等、どんなお家でも可能。お家の中で五感を使って自然を見つけ、自然を感じることは、実は簡単に出来るのです!

3. 「意図」でつくられた生活環境の中で、自然の中の「偶発性」との出会いをもたらすネイチャーゲームは、大人も子ども「身体的な感覚」と「自然とのバランス」を取り戻すことができる現代の万能薬なのです

詳しくは動画で!

当日の講座内容はこちらからご覧いただけます。ぜひどうぞ!


お家でもできる五感を使った環境教育!

「自然をわかちあう」ことが自然を守ることへの原体験に

今回、三好さんからおうちでもできる環境教育の1つ「ネイチャーゲーム」を教えていただきました!

ネイチャーゲームは「Sharing Nature」という考え方にもとづくアクティビティです。 Sharing Natureは、「直接的な自然体験を通して自分を自然の一部ととらえ、自然から得た感動を共有することによって、自らの行動を内側から変化させ、心豊かな生活を送る」という生き方を目指しています。

実はこのネイチャーゲーム、山や海などに出かけなくても、自宅や日常生活の中でもできるんです!

ネイチャーゲームは、裸足でしっかり大地を感じたり、耳を澄まして聴こえてくる音を数えたり、特別な場所へ行かなくても、家でも庭でも学校でも、通勤途中でもどこでも出来ます」と、三好さん。

ネイチャーゲームは、「自然への理解を深めたり、自然の美しさや面白さを発見するだけではなく、他者への思いやりや生命を大切にする心も育つ」もの。自分を自然の一部ととらえ、生命を大切にする心を育むことによって、「自然が破壊される」ことへの違和感や、自分ではない他者が苦しむことへの心の痛みに気づきやすい感性が自然と携わっていくのでしょう。

五感を研ぎ澄ましてお家でネイチャービンゴ!

今日紹介してもらうのは、ネイチャーゲームのなかでも「ネイチャービンゴ」という活動です。

では早速やってみましょう!まずは1枚の紙とぺんを準備して、9つのマスにビンゴのお題を書きます。

お題は「はな」「小さな生きもの」「ふわふわ」「自然の音」などの9つ。この9つのお題を、五感を研ぎ澄まして、お家のなかで探します。見つけたものは見つけた場所でチームで分かち合い、ビンゴカードに「みつけたサイン」をつけていきます。

窓から外を眺めてもいいし、庭やベランダにでてみるのもOK。もちろん、全部見つからなくてもOKです。さあ、探索のスタートです!

10分の探索時間を終え、戻ってきたみんなのビンゴカードには「発見のしるし」がいっぱい。

「パパのコーヒーに匂いがしたよ」
「小さな生き物は納豆!」
「とうもろこしのヒゲがふわふわ」
「風がふいたとき葉っぱが擦れて音がした!」

など、沢山の発見があったようです。オンラインならではの面白さは、お題の「そら」にもありました。住んでいる場所が異なる参加者の見る「そら」は、ピカピカだったり雲で真っ白だったり。スマホで写真を撮ってみせてくれた参加者もいて、色んな空をシェアしました。

自然のある場所へ出かけると、土のにおい感じたり、小さな生き物をみつけたり、枯れ葉を踏むんで音を楽しんだり、足元の自然を五感で感じることができます。お家でも同じように耳を澄ましたり、目をこらしてじっくり観察したり、匂いを嗅いでみることで、沢山の小さな自然を発見することができるのですね。

さらに、自分たちが見つけてきたものをみせあったり、一番のお気に入りを紹介すると、感動を共有できたり、また新しい自然の面白さを発見したりできて、まさに「Sharing Nature」の時間でした!

実は今の大人にこそ大切なネイチャーゲーム!

最後に菊池さんから、ネイチャーゲームは子どもだけではなく大人にとっても必要な体験ということで、その理由を伺いました。

最近は、自分の健康をアプリで見える化したり、考えるよりWebで検索したり、音楽ですら自分の好みを分析した音楽アプリが選曲してくれます。便利であると同時に計画的で意図的なものに溢れた暮らしがが当たり前の社会になりつつあります。

一方で、不便だけど手をかけたり、偶発的な空間の中で考えたり、五感を使って自分や他者を感じる機会は少なくなってきています。計画的・意図的な場面も偶発性の高い空間もどちらも大切であるけれど、バランスがとても重要だと、菊池さんは話します。

このバランスをとる為のきっかけとして、「ネイチャーゲーム」を通じた、自然体験がとても重要なのです。特に自粛が続く今、最も意図的にデザインされた家という空間に長時間いると、偶発的なことや自分の五感を開放する時間はどんどん少なくなっています。

自然体験やネイチャーゲームと聞いて、子どもの遊びをイメージする方も多いかもしれませんが、実は大人にとっても、五感を開放し小さな自然感じることは、自然とのつながりを再発見するだけではなく、自分の身体的な感覚や心とのバランスを取り戻す、大切な時間なんだと深く共感しました。

今日の講座に出て、子どもの頃を思いかえしてみました。

実家のある田舎の小道にはたくさん石がころがっていて、その石をけりながら家まで帰るのがとても楽しかったけど、最近は危ないからといって石も落ちていない、無駄のない小道。春には用水路に浮かぶ水の輪に目を凝らし、小さなおたまじゃくしに気づき、その動きに釘付けになっていたけど、子供が落ちると危ないという理由で用水路にはコンクリートの蓋がされ、そこに水が流れていることすら気づけない道になってしまいました。いつのまにか、普段の行動圏内は安全で便利で整理された空間ばかりになっている気がします。

そんな日々でも視点を変えて、自分の中の「Sence of Wonder」を育てることが「環境を守るという行動を当たり前にしていく」だけではなく、私たち大人の暮らしもより豊にしてくれる。

日本シェアリングネイチャー協会のWebでは、誰もができる多種多様な「ネイチャーゲーム」を紹介しています。お家、公園、通勤路でも、いつもと少し視点を変えて大人も子どもも、ぜひ楽しんでみてください。

(レポート:Earth Company 藤本亜子)

 

講師プロフィール

日本シェアリングネイチャー専務理事 三好直子 

「ネイチャーゲーム」をはじめとする体験型の環境教育が専門。遊びのように楽しく体験しながら、「自ら気づく」「相互に学ぶ」という学びの場づくりをしています。日本シェアリングネイチャー協会専務理事、ネイチャゲームトレーナー、JICA青年海外協力隊環境教育分野技術顧問。

 

株式会社Sanagy代表 菊池佳氏 

「誰もがチェンジメーカーに」をビジョンに、北海道を拠点に教育・地方創生・イノベーションコンサルティングを手がける。10年間アフリカ・アジアでNGOやJICAの技術協力プロジェクトや企業の海外進出支援に携わる。2016年にDMM.comのアフリカ事業の立上げに参画し、海外での新規事業開発やM&Aをリード。2019年に旭川市にUターンしSanagyを創業。ヘルシンキ大学大学院卒。Sanagy株式会社代表取締役。


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