エコ施策
再生可能エネルギー(Renewable Energy)とは、太陽光や風力など資源が枯渇しない自然エネルギーの総称である。その大きな特徴は、「二酸化炭素を排出しない」こと。石油等に代わるクリーンなエネルギーとして、最近注目を集めている。
7つの再生可能エネルギー
再生可能エネルギーを導入することは、これからの企業にとっては必要不可欠になり始めている。それは、「ESG投資」と呼ばれるEnvironment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)に配慮を行っている企業に対する投資が注目されている中、エネルギー分野で環境への配慮を行っている企業が評価されるようになってきたからだ。
最近ではApple社が、世界各地にある同社の施設が100%再生可能エネルギーで電力を賄っていることを発表し、関心を集めている。
再生可能エネルギー普及に要する費用と普及がもたらす具体的な効果を紹介した、環境省の資料はこちら。
再生可能エネルギーを導入する方法として大きく3つ挙げられる。
自社内で発電する
自社の敷地内に発電設備を立てて、自家発電・自家消費を行うこと。 代表例としては、太陽光パネルの設置が挙げられる。
初期投資が必要な一方で、自家消費型太陽光発電システムを導入する際は、「再生可能エネルギー電気・熱自立的普及促進事業」として環境省の助成金を利用することができ(平成30年度の場合)、運転後も低コストで電力を利用できる。
再エネ事業者から購入する
2016年から始まった電力の小売り全面自由化によって、誰でも電力事業者を選べるようになった。これにより、太陽光発電や風力発電で発電された電力を供給する電力プランを選ぶことで、再生可能エネルギーを導入できる。初期費用がかからないため、電力切り替えのリスクがなく、導入のハードルが低いことが特徴だ。再エネ事業者の一覧はこちら。
グリーン電力証書を購入する
グリーン電力証書発行事業者である日本自然エネルギー株式会社と契約を結び、第三者認証機関より設備認定を受けた後に、自然エネルギー発電会社に発電を委託する。「グリーン電力証書システム」を通じて、多くの企業のCO2削減、環境改善に貢献できることが特徴である。詳細が確認できる日本自然エネルギー株式会社のサイトはこちら。
パワーシフトとは、自然エネルギーが中心となった持続可能なエネルギー社会にむけて、電力(パワー)のあり方を変えていくこと。パワーシフトキャンペーンによって選定された電力事業会社の電力プランと契約し、再生可能エネルギー導入を推進できる。
RE100とはRenewable Energy 100%の略称であり、事業の運営に関わるエネルギーをすべて、再生可能エネルギーで行うことを宣言する国際イニシアチブのこと。2018年6月現在、世界で137社(うち日本企業8社)が加盟している。RE100に加盟した企業は、再生可能エネルギー100%達成の目標年を宣言する。RE100に関する記事はこちら。
「自然エネルギー100%プラットフォーム」は、自然エネルギー100%の実現を提唱する世界的なイニシアチブ。多くの国や地域ですでに実践されているプロジェクトを基盤として、「新しい常識」である100%自然エネルギーについての議論を喚起しており、企業、教育機関、自治体、NPOとセクターを超えた団体が加盟している。
電力事業者やコンサル会社など、再生可能エネルギーの普及に務めるプレイヤーは多く存在する。ここでは一例として、企業を紹介するが、電力事業者の比較サイトなどを参照するのも有用。