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節水

1. 節水とは

多くの企業が光熱費のコスト削減に取り組んでいるが、照明、空調の省エネに比べて意外と見逃されているのが節水ではないだろうか。企業が節水対策を進める上で注目したいのが、トイレの節水。ある調査によると、オフィスの水道料金のうち、トイレの洗浄水が占める割合は60~70%にも上るといい、環境効果だけではなく、コスト削減という面からも取り組む意義がある。
しかも、水の安全保障戦略機構が発表した「人口減少時代の水道料金全国推計」によると、2040年までに水道料金の値上げが必要になり、その約半数で30%以上の料金改定が必要と推計。今後ますます節水による経営メリットは大きくなることが予想されている。

例えば東京都23区内の場合、トイレ1利用者に使われる平均の水量が24リットルとすると、水道料金は1利用者当たり18円かかる。トイレ1台の利用人数が1日平均30人、ビルの稼働日数が年間240日なら、トイレ1台に流される水道料金は年間129,600円。仮にトイレが50台あれば、年間で6,480,000円ものコストがかかっている(株式会社木村技研調べ)。このため、トイレの節水を行うことで大幅なコストダウンが見込まれる。

2. 施策

(1) 節水装置を導入する

例えば「KDDI IoT クラウド ‐トイレ節水管理‐」は、人感センサーとフラッシュバルブによる適切な水量コントロールで節水を実現する。トレイの個室内に設置された人感センサーで利用者の滞在時間を計測し、大・小・流し忘れ、利用なしを判断し、適切な水量の流し分けが可能になる。また遠隔から流水量を調節することで、節水管理もできるようになる。導入した地上9階、地下3階のオフィスビルの事例では、1ヵ月約620万円の水道料金が140万円になり、約77.5%のコスト削減効果があったほか、地上3階の商業施設で利用頻度が高い女性トイレを中心に展開したところ、1ヵ月約1,100万円の水道料金が460万円になるという節水効果が見られている(出典:IoT Today)。

またトイレの洗面台も含め、節水装置には下のように様々な装置があるため、自社の環境にあったものを選択してみよう。

出典:株式会社アクアリンク

(2) 社員への呼びかけを行う

必要分だけ使う、無駄を一切なくす、使用後はすぐにバルブを閉めるなど、水を使う一人一人の意識改革で行う節水。全社員に呼びかけ、今すぐできることも併せて実施したい。

3. 導入事例

例1 八千代エンジニアリング株式会社:3年間で約450万円の水道料金の削減と3,659kgのCO2削減を達成。リース契約にすることで初期投資を抑えている。

4. 導入のためのアクション

本格的に節水に取り組む場合には、以下のような専門業者の力を借りることもできる。

株式会社アクアリンク
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