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コラム節水・雨水利用

節水家電は改善しているも人々の意識が低い?水量調節でエコな取り組みを!

2020.10.28

みなさんは、普段どれだけの水を使っているか、気にしていますか?

トイレ、台所、お風呂など水を使うシーンでは、様々な節水家電や道具が進化しています。一方で、人々の節水意識も、道具の進化に伴い改善されているのでしょうか。

今回の記事では、ハード面とソフト面から見る水量調節、そして日常からできるエコな取り組みについて解説していきます。ぜひ、ご一読ください。

そもそも昔に比べて節水意識は進んでいる?

今の時代では、様々なところで「節水すること」が謳われているため、「もうやってるよ…」と、半ば鬱陶しく思う方もいるかもしれません。

むやみやたらに節水の必要性を説くのではなく、節水に関して「すでに改善されていること・進歩していること」そして「まだまだ必要なこと」という2つの視点で見ていくことが重要なのではないでしょうか。

具体的にいえば、各メーカーが開発するトイレやシャワーなどの道具、つまりハード面と、人々の節水に対する意識、つまりソフト面です。

すでに改善されている節水トイレ

ハード面では、TOTO・LIXIL・パナソニックの「節水トイレ」の変遷を例に挙げてみます。

1990年代より前までは、トイレを流すために10リットル以上の水を必要としていました。しかし、トイレの開発が進んでいき、今では洗浄水量が10リットルを切る節水トイレが一般的になっています。次のデータは、各社の洗浄水量の変化を記載したものです。

・TOTO:1976年 / 13L → 2017年 / 大3.8L
LIXIL:1973年 / 16L → 2011年 / 大4L
・パナソニック:1995年 / 6L → 2018年 / 4.8L

途中の段階は省いていますが、少ない水量のトイレに改善されたことは一目瞭然です。水量が少なくなっただけでなく、汚れを落とす技術も開発されているため、非常にエコなことがわかります。

また、シャワーの水量における節水効果も進化しています。

次の数字は、TOTOが開発するシャワーの「最適流量」の変化です。

・1980年:10.0L / 分
・1995:8.5L / 分
・2019年:6.5L / 分

昔に比べ、現代の方が「1分間における最適流量」が減っていることを意味します。すなわち、シャワーの使いやすさはそのままであるのに対し、使うお湯の量を減らすことに成功しているのです。

ハード面の改善はあるものの人々の意識改革はイマイチ

ハード面が改善されている中で、私たち人々の節水意識はどうなっているのでしょうか。

株式会社ミツカンホールディングスによる「水にかかわる生活意識調査」によれば、節水意識が高くなったとは言えないことがわかります。

同社による2002年調査の調査では、「67.6%の家庭が、節水や水の使い回しを『かなり』あるいは『多少』している」と回答されています。一方で、2018年の調査でも「節水を意識しているか」の2択の問いに対し、67.6%が「意識している」と答えました。

2002年も2018年も全く同じ数字となっています。

すなわち、人々の節水意識は増えてもいなければ、減ってもいないということです。上記で解説した通り、ハード面では節水できる道具が開発されている中で、人々の意識はそれほど改善されていないということがわかるでしょう。

明日からできるエコな水量調節取り組み

節水をできる「家電や道具」はあるのに、人々の意識改革ができていないという前提を踏まえれば、私たちがやるべきことは一つでしょう。

ズバリ、明日からできるエコな取り組みを実践し、水量を調節することです。すでに取り組んでいる方もいるかもしれませんが、ぜひ行動を変えていきましょう。今回は、場面ごとに、次の5つの取り組みを挙げてみました。

1. 歯磨きをする際の水道を止める
2.トイレの「大・小」を使い分けて流す
3.手洗いやうがいをする時に流したままにしない
4. シャワーモードで皿洗いをする
5. お風呂の残り湯を有効活用する

普段は何気なく水を使っていても、水量を調節することを意識すれば、自ずと行動は変わってくるはずです。

特に、新型コロナウイルスが流行してから、念入りに手洗いやうがいをする方も多いでしょう。その時には、できたら流したままにせず、1度水道を止めることを心がけましょう。些細なことでも十分なので、「できることは何か」を考える癖をつけましょう。

節水シャワーヘッドを取り付ける

普段から意識することも重要ですが、そもそも水量が制限されたものを使えば、システマチックに節水を実践することができます。まさに、節水シャワーヘッドを取り付けることは、普段から意識せずとも「自動的に」水量が調節されることが利点です。

家電量販店やECサイトでは、様々な種類のシャワーヘッドが売られており、製品にもよりますが、1分あたりどれだけの水量が出るのかによって、節水力が変わってきます。

ですが、節水できても水圧が弱くなり、使い勝手が悪くなれば、元も子もありませんよね。シャワーの穴の少なさ、間隔の狭さ、ヘッドの角度などを意識して選んでみましょう。

節水バルブを取り付ける

また、シャワーだけではなく、日常的に使う蛇口に節水バルブをつけることで節水をすることもできます。

家庭用の節水バルブも多くありますし、Bubble90のように大企業のオフィスで導入されている節水バルブもあります。このBubble90を例にあげると、90%もの節水が実現できるそうです。

家庭やオフィスでの導入を検討してみると、水道代といった経済面にもプラスの影響が期待できるでしょう。

日々の水量を調節すれば明るい未来が待っている

日常生活から、水量調節を意識すれば、日本全体で貴重な水資源を守ることに繋がります。節水トイレや節水シャワーは、昔に比べ進化してきていますが、人々の意識はそれほど変わっていない、ということが現状です。

些細なことかもしれませんが、これを読んだ多くの方が、普段の手洗いうがい、歯磨きをする時、そしてトイレを利用する時などに節水を意識することが求められています。それは家庭だけではなく、オフィスでも同じです。

ぜひ、今回紹介した取り組みを試してみてくださいね。

(ライター:サイトウケイ)

 

<参考記事>


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