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エシカル消費取組紹介

エシカル消費とは人や社会と繋がりを生んでいくこと

2020.07.27

最近は、エシカル消費やエシカル商品といった言葉がよく使われます。ですが、

・エシカルとは、そもそもどんな意味なのか?
実際にどういう形で導入されているのか?
・メリットだけでなくデメリットもあるのか?

と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。

今回の記事では、こういった疑問を解決していきたいと思います。ぜひ、これからの社会に必要な「エシカル」の考え方を学んでいきましょう。

エシカルとはつながりを生むこと

エシカル(Ethical)とは、直訳すれば「倫理的」という意味になります。地球環境や社会、そして人などに配慮したモノやライフスタイルのことを指します。

言葉自体は形容詞なので、エシカル消費やエシカル商品といったように、いくつかの名詞と共に使われる言葉ですね。一般社団法人エシカル協会のサイトに、このような興味深い考え方があったので、補足として考えてみましょう。

エシカルとは、「法的な縛りはないけれども、多くの人たちが正しいと思うことで、人間が本来持つ良心から発生した社会的な規範である」とのことです。

ただ単に「環境に配慮されているからOK」だとか「お店が謳っているからエシカルだ」というよりも、一歩踏み込んで、みなさん自身が持つ意識から生み出てくる姿勢ではないか、という問題提起です。

結果として、今を生きる私たち、未来の社会、モノを作る会社や人、巡り巡って自然環境といったように、実に多くのつながりを生み、意識させてくれることが、エシカルな選択なのかもしれません。

エシカル消費を取り入れた取り組み事例

では、実際にどういった導入事例があるのでしょうか。今回は、次の3つの会社における取り組みを紹介していきます。

①コープこうべの取り組み

コープこうべでは、「社会・地域・環境・人々」の4つの視点から、エシカルなコープ商品を進めています。「地域」という視点を例に取ってみましょう。

「もっと地元のおいしさを食卓へ」というテーマのもとに、産地とのパートナーシップを強めているコープこうべ。産地見学や収穫体験などを通して、より身近に感じるとともに、食べる人とつくる人がつながる関係を築いています。

一昔前には、化学製品や農薬などの使用により食品の安全性が問題となりました。一方、現代ではより安価な外国産の食品が続々と輸入されているという社会課題があります。

そんな中で、より身近な顔の見える人から購入する選択というのは、非常に価値のあるものかもしれませんね。

②無印良品の取り組み

無印良品と聞くと、「デザインのシンプルさ」や「ナチュラルさ」を好きな方もいるかもしれません。もちろん一つの売りとして、そういった特徴はあるかもしれませんが、無印ブランドにとっては、本来の目的はまた別のところにあると考えられます。

無印良品では、3つの原則を大事にしており、それは「素材の選択・工程の見直し・包装の簡素化」です。無印良品が製造する商品の根幹には、単純なブランディングではなく、まさに本質的なエシカルさと向き合う姿勢があることがうかがえます。

そういった姿勢の結果として、人気の商品も数多く生まれています。

・不揃いや菓子の切れ端シリーズ
オーガニックや再生コットンを使った衣服
・余分な外装を減らした雑貨など

実際に足を運んだ際に、そういった視点で商品を見ても面白いかもしれませんね。

➂セブンイレブンの取り組み

セブンイレブンでは、「エシカルプロジェクト」と題して、食品ロスに取り組んでいます。消費期限が近い食品には、対象のシールが付き、それらを購入するとnanacoポイントの5%分が付与される仕組みとなっています。

実際にプロジェクト1ヶ月の間で、全国平均2割の食品ロスを削減したとの効果も出ており、効果が出ているようです。

エシカル商品のデメリットとは?

反対に、エシカル消費の問題点はないのか、デメリットについても考えることも重要です。

・商品を見つけるのが難しい
商品の金額が高い
・ネーミングが先走る可能性も

取り組み事例で紹介した事例は、どれも大きな企業です。しかし、小さい規模でも、徹底的に社会や環境に配慮した商品を仕入れているお店もあるでしょう。そういったお店は、実際のところ見つけにくく、デメリットとして挙げられるかもしれません。

そして、現代は、大量生産大量消費時代です。もちろん安い商品の全てが悪いわけではありませんが、中には、安い労働力で買い叩かれている場合もあります。

一方で、エシカル商品の重要なポイントは、あくまで「適正な価格」であること。やはり店頭に多くの商品が並ぶと、相対的に「高い」と感じてしまうこともあるでしょう。その商品には本来どれだけの価値があるのか、考えるきっかけになれば良いでしょう。

そして、最後のデメリットは、名前だけが先走ってしまうこと。

例えば、先ほどのセブンイレブンの例を取ってみましょう。

食品ロスという観点からは、当然良い取り組みだと考えられます。しかし一方で、「商品の食材や包装、流通面では本当にエコなのか」「労働の視点で余分な作業が増えていないか、適正な賃金が払われているか」といった考え方をすることもできてしまいます。

あくまで考え方の一つのため、絶対解は存在しなく、全ての事象を良し悪しで判断するのは難しいでしょう。だからこそ、ネーミングから短絡的に思い込んでしまうのではなく、一人一人が「エシカルとは、どんなことなのか」を考えながら、自身の選択を判断することが必要でしょう。

日々の生活でエシカル消費を意識してみよう

この記事をかんたんにまとめます。

・エシカルとは、社会や環境に配慮することで、その先に「つながり」がある
実際に導入している企業やお店も多くある
・デメリットも考えることで良い社会へとなっていく

難しい内容も説明しましたが、まずは、きっかけとしてエシカルという考え方を知ることに価値があります。

毎日の食事やコンビニでの買い物、ライフスタイルの中で、少しでもエシカル消費を意識してみましょう。そうすることで、私たちの社会や多くの人とつながり、素敵な世界へとなっていくのではないでしょうか。

(ライター:サイトウケイ)

<参考記事>

般社団法人エシカル協会 「エシカルとは?」

生活協同組合コープこうべ 「エシカルについて」

無印良品くらしの良品研究所 「エシカル」な風

無印良品 | What is MUJI?

セブンイレブン | エシカルプロジェクト

流通ニュース | セブンイレブン/エシカルプロジェクトで食品ロス2割削減


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