みなさんは、普段マイボトルを持ち歩いていますか?
「マイボトルは環境に良さそうだけど、持ち運ぶのがめんどうだ」
「そもそもマイボトルって必要なの?」
と思った方もいらっしゃるかもしれません。この記事では、革新的な取り組み事例を交えて、マイボトル運動の疑問や課題を解消していきます。
具体的には、
● マイボトル運動の必要性
● マイボトルのメリット・デメリット
● 日本初の無料の給水アプリ
の順に紹介してきます。3分くらいで読めますし、マイボトル運動について理解できるので、ぜひご一読ください。
マイボトル運動の背景には、環境問題があります。
2018年度、日本では指定PETボトルの販売総数は1年間に252億本、1日に換算すると約6,900万本ものペットボトルが消費されています(日本PETボトルリサイクル推進協議会)。ペットボトルのリサイクル率は84.8%と、アメリカ(20.9%)やヨーロッパ(41.8%)に比べると高いですが、ペットボトルの使用量は年々増え続けている状況です。
マイボトルを持ち運ぶことは、ペットボトルの消費量を減らし、地球環境の問題に取り組むことにつながります。
こうしたなかで広がっているのがマイボトル運動です。地方自治体や企業で推進する事例もあるこのマイボトル運動について、メリットやデメリットを確認していきましょう。
マイボトル運動のメリットは次の3つです。
・ペットボトルのゴミを出さず、環境に負荷をかけないので エコである
・ 節約になり経済的
・ 好きな飲み物を飲める
マイボトルを持ち運ぶことは、環境に優しいだけでなく、お財布にも優しいというメリットがあります。実際に70%以上の人が「節約」を理由にマイボトルを購入しました。たとえば、100円の水を毎日1本買った場合、1ヶ月で3,000円、1年間で36,000円ものコストがかかります。また、マイボトルでは、お茶や紅茶・コーヒーといった自分の好きな飲み物を飲めるのも嬉しい特徴です。
しかし、よいことばかりというわけではありません。マイボトルを持ち歩くことのデメリットについても紹介します。
・ 持ち運びが大変
・ 毎回洗うのがめんどう
・追加で補充したいけど、給水できない
家からマイボトルを持っていくことは荷物になってしまいますし、それを毎日洗うのも手間がかかります。そして、たくさんの水分を補給をする人や小さいボトルを持っている人は、給水に困っているかもしれません。
実際に、マイボトルを持っている人の約8割が、量が足りずに追加で飲み物を買ってしまった経験があるという調査もあります(BRITA Japan調べ、2019)こういった問題を解決するために、次の章では革新的なサービスについて紹介します。
それが、一般社団法人Social Innovation Japanから生まれたプロジェクトで、2019年9月にローンチされた無料で給水できる場所を探すスマホアプリ「mymizu(マイミズ)」です。
「mymizu」は、ペットボトルなどのプラスチックの使用を削減することをミッションにし、いつでもどこでも給水ができる「日本」を作り上げようとしています。
スマホアプリ「mymizu」から探すことができる給水スポットは、
・カフェ
・ レストラン
・コワーキングスペース
・ 公園の水飲み場
など、8,000ヶ所以上の提携先です。(記事執筆時点)使ってみると、おしゃれなカフェや隠れ家的なレストランなど新しい発見があるかもしれません。また、もしまだ登録されていない給水スポット見つけた場合は、その場所をあなた自身が「mymizuスポット」として追加できます。「mymizu」の活動に実際に関わることができるのも興味深いポイントです。
この「mymizu」アプリ開発のためのクラウドファンディングでは、200万円以上の金額が集められ、プロジェクトの必要性や人気の高さを物語っています。
マイボトルとこの「mymizu」のアプリさえあれば、中身が空のまま外出しても心配ありません。家を出るときに、重い荷物を持たなくても済むのが便利ですね。
こうした活動を通じて、「mymizu」ではこのような未来を目指しています。
・ 2020年までに100万本の使い捨てペットボトルの使用削減
・学校や企業など他機関と連携した活動
・SNSを活用したサービスの拡大
「mymizu」は、Facebook、Instagram、Twitter等、SNSも積極的に発信していますので、興味のある方はぜひご覧ください。そして、私たちもこの「mymizuムーブメント」に乗っていきましょう。
それでは本記事をまとめます。マイボトルの必要性は、ペットボトルの消費削減を通じて、地球環境を守ることにあります。マイボトルを持ち歩くことで、
・ 飲料購入代を節約できる
・環境に優しい
・ 好きな飲み物を飲める
の3点が大きなポイントです。そして、普及を妨げているデメリットとしては、
・ 持ち運びに不便
・ 毎回洗うのがめんどう
・ 結局、追加で飲み物を買ってしまう
ことを挙げました。
そんな課題があるなか、全国の給水スポットを確認することができるスマホアプリ「mymizu」のリリースで、マイボトルはより取組みやすい運動になりました。環境にも優しく、節約にもなる。今日からマイボトルを持って、生活してみませんか?
(ライター:サイトウケイ)
<参考記事>
「社会人の通勤ストレスの原因第1位は荷物の重さ。つぎ足して必要な分だけ持ち運べる“リフィル型マイボトル“が求められている!」
「mymizu:日本からプラごみ問題を無くそう!Your solution to plastic pollution!」