取組紹介廃棄物

循環社会へ向けた企業のリサイクル取組事例を紹介!

2020.03.23

リサイクル取組事例

1960年代の急速な経済成長から現代まで、私たちは大量生産・大量消費社会のなかで暮らしてきました。

ですが、大量生産・大量消費は地球に負荷が大きく、世界中の人が日本人と同じ生活をしたら、あと地球が2.3個必要と言われています。

持続可能な社会を実現するためにも、多くの企業が国連が設定したSDGs(持続可能な開発目標)への取り組みを見せています。

大量生産・大量消費社会は多くの問題を生み出していますが、その一つがまだ使えるモノをゴミとして処分しているということです。

そこでこの記事では、特にリサイクルについて触れていきます。まだ使えるモノについて、リサイクルの必要性を改めて考えてみませんか。

3Rの活動|リサイクルの歴史

まずはリサイクル、リユース、リデュースの違いを簡単に解説します。

リサイクルは「再利用」の意味で、処分されるものを再資源化し、新しいものの原料として利用することです。

リユースはリサイクルと似ていますが、リユースの場合は処分されるものを手入れしてそのままのカタチで利用することを指します。

リデュースは「減らす」という意味で、そもそものゴミを少なくしようという考えです。

日本は古くからリサイクルを行ってきていて、江戸時代の循環社会は当時世界で最も優れていました。江戸時代から時は過ぎ、戦後の高度経済成長でモノが溢れるようになると新品を購入する大量消費社会になり、1973年にオイルショックが起きました。

オイルショックが起きたことをもとに廃棄物回収が日本国内でも本格化し、1991に法改正、2000年を前後にリサイクルという概念が普及しました。

そして現代では、様々な形で企業や個人が循環社会に向けてリサイクルに取り組んでいます。

リサイクル導入を積極的に行っている企業3選

以下ではリサイクルを特に積極的に行っている企業について紹介します!マクドナルド、アップル、エビアンの有名企業3つのリサイクル活動について解説していきます。

マクドナルドのおもちゃリサイクル

リサイクル取組事例

ファーストフード界の代表ともいえるマクドナルドはおもちゃの再利用に力をいれています。

マクドナルドのリサイクル活動が「ハッピーセットのおもちゃリサイクルプロジェクト」です。定期的に実施されるもので、おもちゃを回収して再利用する活動です。

「ハッピーセットのおもちゃリサイクルプロジェクト」の期間になると、店頭におもちゃ回収ボックスが置かれ、子どもたちが不要になったおもちゃを回収します。

回収されたおもちゃはリサイクルされ、店内で使用されるトレーなどに生まれ変わります。

マクドナルドによるこのリサイクル活動は、ただリサイクル活動として終わるのではなく、子どもたちが参加するためリサイクル活動と同時に環境教育が同時になされています。

リサイクル活動に自分自身が関与することによって当事者意識を小さい頃から持つことができるようになります。

アップルによるリサイクル素材と再生可能素材の融合

アップルの最も革新的な考えのひとつに、リサイクルされた素材と再生可能な素材を使って製品を作ることがあります。そしてその製品が長持ちすることや、寿命を迎えた製品の完全回収までを目標としています。

各素材が環境、社会、世界的供給に与える影響を分析した素材影響分析チャートを製品開発前の段階で利用し、製品が作られた際に製品が地球に及ぼす影響を考慮してからアップルでは製品開発に取り組んでいます。

また、古くなったアップル製デバイスの中には、新しく開発されるデバイスに使用できる素材が数多く含まれています。ですが、これらを効率良く回収するのは簡単ではありません。

そこでアップルは分解ロボットのDaisyを開発しました。Daisyは、他業者ではできないような速度でiPhoneの素材をすばやく回収します。

MacBook Airに使われているアルミニウムなども、リサイクル素材のうちの1つです。

このようなリサイクル活動をしていくと、自社の品質基準を満たさないような素材になることもあります。

ですが、そのような場合は、リサイクルされた素材と再生可能な素材の比率を変えたり、違う物質で補完することで品質の問題をクリアしています。

アップルは最終的に廃棄物ゼロを目指して日々リサイクル活動を続けています!

コカ・コーラの2030年に向けてのリサイクル活動

コカ・コーラは「2030年までに製品に使用するすべてのボトルと缶の回収リサイクルを推進する」としていて、廃棄物ゼロ社会を目指すグローバルプランを発表しています。

まず2022年までにリサイクルPET樹脂の使用率50%以上を達成することが目標です。そしてそれから2030年には90%まで高める目標となっています。

2つの中間目標のためにコカ・コーラは2025年までに、日本国内で販売するすべての製品にリサイクル可能な容器を採用する活動を進めていく予定です。

そして2030年までに、製品1本あたりのPET樹脂の使用量を35%削減(2004年比)します。また、日本国内で販売した自社製品と同等量のPETボトルを回収することも目標です。コカ・コーラは2030年の目標に向けてリサイクル活動を推進していきます。

また、日本コカ・コーラはセブン&アイ・ホールディングスと共同企画商品の「一(はじめ)緑茶 一日一本」に「完全循環型PETボトル」を採用。を、セブン&アイグループの店頭で回収したPETボトルから再生したPET樹脂を100%用いたリサイクルPETボトルを使用しています。

最後に

リサイクル活動は身近なものであり、私たちの未来のためにこれからさらに進めていく必要がある活動です。

企業レベルでリサイクルの活動をおこなうことで、普段の生活に良い影響を与えることができるようになります。

ひとりひとりの小さな意識で、地球の資源を守っていきましょう

(ライター:山田浩平)

<参考記事>

・「Appleのリサイクルプログラム」(Apple)

・「世界初(*1)!再生PET樹脂100%使用の「完全循環型PETボトル」とは?」(日本コカ・コーラ株式会社)


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