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コラムエシカル消費

エシカル消費だけじゃない!エシカル投資がすぐわかる解説!

2021.07.09

持続可能な社会の実現に向けて、消費者一人ひとりの選択の重要性が言われるようになり「エシカル消費」という動きが広がってきました。

※エシカル消費に関して紹介した記事はこちら!▶エシカル消費を始めよう!参考になる認証ラベルやエコマークを紹介

組織にとって、消費者の意思決定とともに重要なのが投資家の動き。欧米を中心にはじまった「エシカル投資」の波が、日本でも広がっています。今日は、エシカル投資に関する用語から、世界の新しい投資の流れについて解説します!

エシカル投資って?

「エシカル消費」がエシカルな商品を購入することであるのと同じように、「エシカル投資」とはエシカルな企業やファンドに投資することです。

エシカル(ethical)、つまり道徳的・倫理的判断に基づき、人や地球環境、社会に配慮した企業や事業を選んで投資しようという流れが起こっています。

SRI投資とESG投資とサステナブル投資

エシカル投資と同じように使われる言葉に、SRI投資、ESG投資、サステナブル投資といった言葉があります。これらはどれも、短期的なリターンではなく、社会の持続可能性を踏まえた中長期的な利益を重視する投資として、重なる部分もあります。詳しく見ていきましょう!

SRI投資(社会的責任投資)

SRI投資(Socially Responsible Investment)とは社会的責任投資と訳され、企業が倫理的・社会的に責任を果たしているかという基準で投資先を選ぶことです。

元々はアメリカで、キリスト教の倫理観に反するアルコール、タバコ、ギャンブル、ポルノなどを含む業種を投資対象から外したことが始まりと言われています。その後は原子力発電、武器・兵器の製造、アニマルウェルフェア(動物福祉)に反した家畜の生産や動物実験、遺伝子組み換え作物、母乳代替製品などにも広がっています。

つまり、SRI投資は社会が企業へ求めるものを投資行動に反映させることであり、その内容や判断基準は時代とともに変化します。

ESG投資

ESG投資とは、環境(Environment)・社会(Social)・企業統治(Governance)に十分に配慮しているか、という基準で投資先を選ぶことです。つまり「環境や社会に配慮した投資」と言えます。

このESG評価が高い企業は、社会的意義があり、持続的な成長と安定が見込めるとされ、欧米を中心に広く浸透しています。日本でも、最大級の公的年金基金であるGPIFがESG投資を採用するなど、重要度が高まっています。

サステナブル投資

サステナブル投資には厳密な定義はありません。人、社会、自然環境、すべてを含めた持続可能性を考慮して投資を行うことを指します。

つまり、SDGsの達成に向けて、世界全体で持続可能な未来を追及する今日においては、SRI投資もESG投資もサステナブル投資であり、エシカル投資であり、求められている新しい投資の形だといえます。

ソーシャルスクリーニングとダイベストメント

ソーシャルスクリーニングとは?

ご紹介したように、エシカル投資では投資先を経済的な成長の見込みだけではなく、社会への影響を基準として選定します。これをソーシャルスクリーニングといいます。ソーシャルスクリーニングには、ポジティブスクリーニングネガティブスクリーニングの2つがあります。

ポジティブスクリーニングは、再生可能エネルギーに転換したり、フェアトレード商品を扱っていたり、ソーシャルグッドな企業へ積極的に投資することです。ESG投資はこちらに含まれます。

ネガティブスクリーニングは、障碍者やLGBTQ+、人種による差別をしていたり、環境負荷をかける事業をしていたり、社会的責任を果たしていない企業に投資しないことです。SRI投資はネガティブスクリーニングの性質が強いです。

ダイベストメントとは?

エシカル投資の流れが強くなり、これまでの資産運用に対してネガティブスクリーニングを適用し、株式や債権を売却して投資を引き上げる「ダイベストメント」も行われています。

特に、気候変動問題への急速な対策のため、石炭・石油などの化石燃料を扱う企業に対するダイベストメントが広がり、日本企業の多くが投資撤退のリスクに直面しています。

組織も個人も、お金を使う責任を。エシカル投資を始めよう!

投資を受けるにも、投資をするにも、「エシカル」な視点を持った判断が求められる時代です。また銀行にお金を預けることも、そのお金がどんなふうに投資され、使われるかによって、社会への意思表示になっています。

お金を使うひとりひとりが、意志と責任を持っていくことが、より良い未来に繋がっていきます!

(ライター:鈴木さやか)

 

<参考資料・記事>

・「エシカル消費とは」(消費者庁)
・「SRIとESG投資の違いとは? | JSIF」(日本サステナブル投資フォーラム)
・「【ESGスピークアウト(7)】ネガティブ・スクリーニングの限界とその解決策」(日本総合研究所
・「ESG投資とは?」(大和証券
・「ネガティブスクリーンを活用した社会的責任投資とは?SRIについて解説」(The Motley Fool)
・「ESG投資市場でのリスクー脱炭素社会へ向けて実施される「ダイベストメント(投資撤退)」」(GLOBIS)
・「エコファンドとは? 環境問題に貢献できる投資方法の基礎知識」(ELEMINIST)


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