SDGsの達成目標である2030年まで、いよいよ10年のカウントダウンが始まります。
最近では日本でも、企業や自治体、学校などでSDGsを意識している組織はたいぶ増えてきました。ですが、具体的には何をしたらいいのか、正直よくわからないという人も多いのではないでしょうか。
今日は地球に住む私たち誰もが取り組める、取り組むべきSDGsについて、簡単で具体的なアクションを示してくれる『Be the Change イニシアティブ』についてご紹介します。
『Be the Change イニシアティブ』とは、国連が作成するSDGsに取り組むためのガイドラインです。
SDGsというと何かすごく難しいように感じるかもしれませんが、そんなことはありません!たとえばレジ袋をもらわなかったり、公共交通や自転車を使用したり、地元の食品を購入したりすること。職場や家庭で、誰もが一緒に始められるのです。
『Be the Change イニシアティブ』の中でも、
・私たち一人ひとりの行動が重要であり、それぞれがSDGsに取り組むことが目標達成に近づくこと
・小さな変革(CHANGE)から大きな違いが生まれ、持続可能なより良い社会に繋がること
・Bethe Changeイニシアチブに取り組むことで、私たちの生活や、仕事、地域、そして世界にプラスの効果を生み出せること
・サスティナブルに暮らすことは、楽しく、気持ちがいいこと!身の回りで、誰にでも簡単に始められること
だと説明されています。難しく考えすぎず、まずは自分の手の届くところから始めることが大切なのですね。
それでは、いざSDGsを実践するための具体的な方法をご紹介します。
もっとも簡単なのが「持続可能な社会のために ナマケモノにもできるアクション・ガイド(改訂版)」です。これは、名前の通りナマケモノにもできる取組みを レベル1:ソファに寝たままできること、レベル2:家にいてもできること、レベル3:家の外できること、レベル4:職場でできること の4段階に分けて紹介しています。
まずは、このガイドを読んでみるところから始めるのがいいかもしれません。
さらに詳しく知りたいという場合は、「170 actions(英語版)」を見ると、17のゴール別に各10個ずつ具体的なアクションが書いてあります。現在、国連は「Be the Change Toolkit」を作成中で、国連のFacebookやTwitterでこうした資料についての情報が随時更新されています。日本語版の資料については、国連広報センターのホームページをご参照ください。
さて、個人で出来ることが分かったら、いよいよここからが本番です。会社や自治体で『Be the Change イベント』を企画し、変化の波を広げていきましょう!
Be the Change イベントの形は様々で、1週間など一定の期間を設けて『Be the Change WEEK』として社内でSDGsに取り組んだり、国際デーやエコの日に合わせて1日限定のイベントを行ったりできます。
たとえば毎月1日は「省エネの日」、16日は「Do you know? Day」と言って環境に良いことを行う人されています。意外と知られていませんが、Be the Change イベントを行うチャンスはたくさんあるんです!
企業の取り組み例として、「三井不動産 BE THE CHANGE」をご紹介します。三井不動産では「さぁ、街から世界を変えよう」をテーマに掲げ、スポーツの力を活用した街づくりに取り組み、多様性のあるよりよい社会を目指しています。
今年は新型コロナウイルスの流行により、世界中が大きな影響を受けました。自然との共生や、持続可能な社会の在り方について考えるきっかけを得た方も多いのではないでしょうか?
地球温暖化をはじめ、環境問題は「待ったなし」で深刻化しています。私たち一人ひとりが、小さくても確実に変化を起こすことでしか、未来は変えられません。逆に言えば、私たち一人ひとりが希望であり、未来を変えられる存在です。
Be the Change!楽しみながら、みんなで一緒により良い社会を作っていきましょう。
(ライター:鈴木さやか)
<参考資料・記事>
・「Be the Change – United Nations Sustainable Development」(United Nations)
・「Be the Change Toolkit」(United Nations)
・「持続可能な社会のために ナマケモノにもできるアクション・ガイド(改訂版)」(国際連合広報センター)
・「The Lazy Person’s Guide to Saving the World」(United Nations)
・「170Actions-web 」(United Nations)
・「国際デー」(国際連合広報センター)
・「エコの日一覧」(東北環境パートナーシップオフィス)
・「三井不動産 BE THE CHANGE – さぁ、街から世界を変えよう。」(三井不動産)